ニコンF3用ガンカプラーAS-7がニコンオンラインショップでひっそりと販売終了になっている。 販売終了は少し前に気付いていたのだが、昨日「大失敗」をしてあらためてAS-7の必要性を感じた。
その「大失敗」というのは、フィルムがきちんとスプールに装着されないまま1本フィルムを撮ってしまったというものだ。 こんな失敗は初めて。…鬱だ。お恥ずかしい。 今回の失敗は、スピードライトSB-30を買ったので、そのTTL調光とF3のスポット気味の測光の相性を調べようとしていて犯してしまった。 モータドライブMD-4を装着して、フィルムをちゃんと装着したつもりで、最初の空写しはモータードライブ側で行った。 これがよくなかった。一応フィルム巻き戻しクランクは動くのである。 それで安心して、フィルム巻き戻しクランクの上に、TTLガンカプラーAS-17を取り付けてしまった。 以後36枚までほとんどAS-17をつけたまま撮って、37枚を過ぎてもまだ巻き上げできるので異変に気づいた。 AS-17を外して、巻き上げてみると、巻き戻しクランクは回転しているが、半回転ぐらいしかしていない。 「しまった。装填ミスだ。」と思ったときには、後の祭り。 フィルム装填時は、MD-4で空写しせずに手巻きにしておけばミスに気付いたはずである。今回の場合、巻上げとクランクの動きが一致していなかったから。
ニコンF3は、ストロボのシューがニコン独自規格でしかも巻き戻しクランクの根元にある。 スピードライト(ストロボ)を使うためには、独自規格の根元を持つスピードライトかAS-4を巻き戻しクランク上につける必要がある。 これが、巻き戻しクランクで正常にフィルムが送られているか確認していた人には不評で、そこで販売されたのがAS-7であった。 AS-7をつけると、巻き戻しクランクはスピードライト使用時でも見えるし、使える。さらにISO規格の足を持つニコンのスピードライトでTTL調光できるようにしたのがAS-17である。しかし、AS-17はAS-4のように巻き戻しクランクにかぶさってしまう構造になっている。 詳しくは、拙サイトのNikon Flash Unit Coupler AS-7,AS-17で。 そして、「巻き戻しクランクの回転で正常にフィルムが送られているか確認できない」という不評は的を得て的を射ているな、と恥ずかしながら感じた次第。
そこで、しばらく使ってなかったAS-7を引っ張り出してきた。SB-30なら小型軽量なのでAS-7 + AS-17の2階建てでも問題ないだろう。 AS-17は新品で買ったものだが、AS-7は3年位前に四谷3丁目の某店で中古で500円ぐらいで買った。
この大事なAS-7が販売終了とは。ISO規格の足を持つスピードライトでもTTL調光が可能なAS-17で十分ということなのだろう。 まあ、本体発売開始後20年以上もしてから、新規のアクセサリーAS-17を出してくれるニコンもすごいのだが、AS-17だけではAS-7の機能は代替出来ないので残念だ。
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