一眼レフの価値はファインダーの見え味(キヤノン村野氏)
2006-03-02


【インタビュー】各クラスにベストな一眼レフを投入する(ImpressデジカメWatch)
〜キヤノンイメージコミュニケーション統括開発センター長 村野誠氏

――今年はソニー、松下電器と、家電メーカーから2社が一眼レフカメラ市場に参入してきます。カメラ市場にも何らかの変化が生まれる可能性がありますが、その中でキヤノンはどのようなカメラを作っていくべきだとお考えですか?

「基本は変化しません。快速、快適、高画質。これは同じです。家電メーカーは、一眼レフカメラの世界に電子ファインダーを持ち込むと言われていますが、個人的にはまだまだ使えないという印象です。もちろん光学ファインダーと電子ファインダーの使い分けという考え方もひとつの答えでしょう。しかし、それによって失われてしまう要素もあります。EOSでは20Daでライブビュー機能を付加しましたが、ああいう形での実装が現状ではベストではないでしょうか」

こうした考え方に立っている理由は、ファインダーの見え味です。一眼レフを使う理由とは何でしょう? 目に映る像が、シャッターボタンを押すだけでそのまま切り取れるからこそ、一眼レフカメラに価値があるのだと思います。その質を犠牲にし、ある一線を超えてまで電子ファインダーを採用はできません

「ただ、これまで家電製品を作ってきたメーカーが、一眼レフというカメラをどのようにまとめるかには興味があります。ただ、それによって市場が変化するかどうかはわかりません。できるならば、市場の変化を促すほどの革命は、自分たち自身の手で起こしたいと考えています」

註:引用者(Haniwa)が太字強調した。元の文は強調なし。

おお、よくぞ言ってくれた、キヤノン。キヤノンに「宗旨替え」しようかな(笑)。しかし、銀塩AF時代にファインダーがあまりよくないといわれたキヤノンがこう言うとは思ってもみませんでした(笑)。私はニコンの「信者」ではないので、キヤノンがこういう形でカメラメーカーの意地を見せてくれるのは、素直にうれしい。

キヤノンEOS 20Daなんてカメラがあったのかぁ。知らなかった。Canon EOS20Da

【関連】
【PMA 2006】松下電器、デジタル一眼レフカメラ「LUMIX DMC-L1」を発表: "Haniwaのページ"作者のblog

[カメラ・写真]

コメント(全2件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット