パナソニックLUMIX　L1の発売前倒しに伴って、写真家の田中希美男氏のBlogなどで酷評されたりその記事が削除されたりしていたのは気付いていたが、背景が分からないので触れないようにしていた。しかし、写真家の那和秀峻氏が触れている(「徒然なるままに」2006年７月12日の項)ので、記事にすることにした。

パナソニックLUMIX　L1が急に2ヶ月も発売を前倒しにして、7月22日に発売されることになったのだが、写真家田中希美男氏のBlog(Photo of the Day（This is Tanaka）)でLUMIX　L1のβ機が7月4日、5日、8日の3回にわたってけちょんけちょんにけなされていた。興味深く読んでいたのだが、7月11日になってそれらのBlog記事が予告も説明もなく削除されてしまった。

また、デジカメWATCHの【実写速報】松下電器 LUMIX DMC-L1(β機)のサンプル画像も「製品仕様の変更により、作例画像すべての掲載を見合わせております。お詫びして訂正します。」との断り書き付きで削除されてしまった。

デジカメWATCHの方は、断り書きがあるのでよいのだが、田中希美男氏のBlogは断り書きが当初なかったので、色々憶測を呼んだ。先ほどの更新で

L1について書いた数日前のページはそっくり、ぼく自身が消しました。読み返して、ぼくが (他の人も、ね) 気に入らなかったのでぼくが消したんです。

ぼくのブログですから、消すのも自由、と思ってさっさと消しました。このことについてメールやコメントをたくさん頂きました。なんだかとってもご立腹の人もいらっしゃって、少し戸惑いました。書いたものを黙ってさっさと消す。こうしたことはまたヤルかもしれません。いままでに何度もやってます。

それくらいの“自由”はくださいね、ぼくのブログなんですもん。ということで、この話はこれでオシマイ。
[URL]

と説明がなされた。ご自分の判断で削除されたのはよいが、一旦公表したものなのだから、「β機を元に批評したが、大幅に仕様変更されるらしいので評価の意味がなくなりそうなので削除しました」とか一言あればよかったと思うのだが。ちなみに、田中希美男氏が仰っているように黙って記事を消すのは今回が初めてではない。今までにけちょんけちょんに貶した記事が削除されたのは何回か見たことがある。

いずれにしてもパナソニックLUMIX　L1がどんな風に修正されて出てくるのか興味深い。20日発売のカメラ雑誌編集部も大慌てかもしれない(笑)。

余談だが、田中希美男氏と那和秀峻氏の共通点は、GR DIGITALを愛用されていること。

田中希美男氏のBlogで触れられているライカM型デジタルの件は、当Blogでは、2006年06月07日のLeica M型、デジタル化への布石開始で触れている。わーい、田中希美男氏よりも1月情報早かったぞぅ(笑)。