FoveonとKodachromeのあれこれの話(田中希美男氏)
2010-08-17


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写真家・田中希美男氏が2回にわたってシグマ・SD15をKodachrome(コダクローム)になぞらえて語っている。
使いこなすには努力と忍耐と工夫が必要なカメラ
FoveonとKodachromeのあれこれの話

読んでみてFoveonセンサー使ったカメラが欲しくなってきた(笑)。

Kodachromeフィルムの感度はISO25とかISO64といった低感度のうえ現像時に増感処理もできない。不安定で気まぐれなフィルム特性。同じようにFoveonセンサーを使ったカメラもまた高感度にめっぽう弱くて、感度特性が相当に良くなったと言われているこのSD15でさえISO200までが限界。ISO800になると、ノイズに寛容度のあるぼくでも少し遠慮したくなる。それにシグマのカメラも、いま時のデジタルカメラとしては珍しい“わがままさ”を備えている。

冷静に考えると、やっぱりFoveonやめておこう(笑)。いまやデジタルのよさは高感度にあると思っているので、フィルムとFoveon併用というのはものすごい苦行のようになる(笑)。そんなん嫌だ。デジタルのみでほかに高感度に強いデジタルカメラがあってFoveonも使うというのならまだよいが、私はフィルムも使っていきたいのでちょっとSD15は無理だなぁ。コンパクトなDP1、DP2あたりならフィルムカメラと併用できそうだが。

しかし、デジタルカメラがフィルムの代わりにはならないのなら、コダクロームが生産終了になったのは痛かったなぁ。Foveonセンサーがもっと進化してISO3200常用可能とかになってからコダクロームなくなって欲しかった。いまはまだFoveonセンサー機を買わないけれども、ずっと期待している私のような人もいるので、シグマはめげずに頑張って欲しい。そしていつかFoveonセンサーでJPEGのKodachromeモードとか付けて欲しい(Kodachromeの名称は使えないとしても)。


写真は5年ぐらい前のKodachrome 200 (KL)のもの。
古本屋:Nikon F3、Ai AF Nikkor 50mm F1.4D、F2AE、L37C、Kodak Kodachrome 200 (KL)、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED
ピントは古本屋さんの看板に合わせたのだが(ぼんやりと行灯のように点っていて印象的だった)、露出が看板に合ってないのでイマイチだ。バイクに合わせるべきだった。

コダクローム200(KL)は、コダックダイヤミックの現像ではかなりのマゼンタ掛かったあがりだったのだが、夜の蛍光灯下では結構使えた。もともとそういう用途を意識してマゼンタ掛かったものにしていたのかもしれない。その後日本国内では堀内カラーでしか現像できなくなってからはKLはコダックダイヤミック程ではないがやはりマゼンタ傾向であった。しかし、アメリカでしか現像できなくなってDwayne's Photo社でKodachrome 200 (KL)を現像するとまったくノーマルだったのには驚いた。作例は日本のコダックダイヤミック(関東)で現像したもの。この当時は日本国内ではコダクロームの現像所は関東2箇所と関西の合計3箇所あったと記憶している。

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