AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRを買ったのは、大井川鐵道に乗る機会のためでもあったが(大井川鐵道のC11牽引列車に乗ってきた ― 2012年08月20日参照)、一番の目的は船で工場の夜景を見るという機会があったからだ。
乗ったのは総トン数20トンぐらいで全長15m幅5.5mぐらいのアルミ船であった。船長によれば、アルミ製の船で軽いので鋼船に比べてよく揺れるし、屋上のデッキに皆が乗ると重心が上がってよく揺れるとのこと。
グループでチャーターした納涼イベントだったのだが、あまり船酔いしない私でも気分が悪くなるほど揺れた。結局酒も料理も手を付けなかった。そんな揺れ方の中で川崎の工場群を船上から撮影という無謀な試みであった。
当初高感度に強いD700を購入して画質の許容できる限り感度を上げて撮るつもりであった。しかしD600の発表間近というのでD700買うのはちょっとやめてD300にAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRつけて船上で撮影に臨んだ。
結果はこのぐらいの船の揺れだとVR(手ブレ補正)がよく効いてかなりブレが止まっていた。揺れる船上からファインダーを覗いていてもちゃんと被写体が止まっているのが見えていた。ただ、ファインダー内の被写体が安定しているのでいまだ!とシャッターを切ったらぐうんと大きく船が揺れてぶれてしまったこともある(写真下参照)。しかし、VRの補正範囲内の揺れならばなんとか持ちこたえてくれた。揺れに酔って酒も食事も喉を通らないほどの揺れで手持ちで1/5秒でほぼぶれずに写っているのは素晴らしい。AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRにしてよかったと初めて思った。1/5秒は普通に手持ちで撮ってもぶれるシャッタースピードなわけで、それが揺れる船上でほぼブレが止まるのだからすごい。
ただ、日常の撮影では27〜82.5mm相当の画角で手ブレ補正が必要なことはほとんどなく、VRが効くことよりは解像度を何とかして欲しいところだ。次にAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRが活躍するのは来年のこの時期ですな(笑)。まあ年に1回でもこのレンズでなければ撮れない機会があるということで、無駄にはならなかった。
ということで乗り物スナップ専用レンズAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRなのであった。
写真上:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、55mm、F5.6開放、1/5秒、VR:ON、AWB、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO3200、-0.3EV
禺画像]写真下:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、55mm、F5.6開放、1/3秒、VR:ON、AWB、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO3200、-0.3EV
1/5秒と1/3秒の違いもあるのだが、下の写真はシャッターを押した瞬間に船が大きく揺れたのでVRの補正限界を超えたんだと思う。ぐわんと揺れないでたぷんたぷんと揺れている分にはこれぐらいのシャッタースピードで手ブレ補正は効いている。
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