↑【写真1】JPEG撮って出し(全体を縮小)
ファーウェイのスマホP20 liteのカメラ機能について、今回はRAW撮影とJPEG撮って出しの比較だ。
P20 liteの撮って出しJPEG画像は、見栄えする画像で、明暗差もうまくなくしている。シャープネスはややきつい感じ。等倍で観ると細部は油絵のようになっていて、等倍画像から細かな情報を得るのは難しい。しかし、普通に全体を鑑賞すると違和感はなくよくまとまった画像になっている。
禺画像]↑【写真2】RAWから現像(全体を縮小)
それで、このP20 liteはRAW撮影ができるので、JPEG撮って出しの等倍の油絵のようになっているところはRAWだとどうなんだろうと思って比べてみた。
↑【写真3改】JPEG撮って出しの部分等倍。写真1を等倍切り出し※
禺画像]↑【写真4改】RAW現像の等倍切り出し。写真2を等倍切り出し※
禺画像]↑【写真5】RAW現像の等倍切り出し。この部分がよく見えるように現像し直したものを切り出し※
※【写真3改】【写真4改】【写真5】はサムネイルをクリック後の大きい画像が等倍切り出しサイズ。
RAW現像に使ったのは、去年無償で配布されたSilkypix developer studio 6 だ。主に露出の調整だけをしてそのままJPEGに書き出した。
【写真1】岡本太郎「明日の神話」(渋谷駅):HUAWEI P20 lite(ANE-LX2J)、3.81mm、F2.2開放、1/33.3秒、ISO320、プログラムAE、AWB、【JPEG撮って出し:縮小のみ】
【写真2】岡本太郎「明日の神話」(渋谷駅):HUAWEI P20 lite(ANE-LX2J)、3.81mm、F2.2開放、1/33.3秒、ISO320、プログラムAE、AWB、【Silkypix developer studio 6で現像:縮小】
【写真3改】岡本太郎「明日の神話」(渋谷駅)部分等倍:HUAWEI P20 lite(ANE-LX2J)、3.81mm、F2.2開放、1/33.3秒、ISO320、プログラムAE、AWB、【JPEG撮って出しの等倍部分切り出し】
【写真4改】岡本太郎「明日の神話」(渋谷駅):HUAWEI P20 lite(ANE-LX2J)、3.81mm、F2.2開放、1/33.3秒、ISO320、プログラムAE、AWB、【Silkypix developer studio 6で現像の等倍部分切り出し】
【写真5】岡本太郎「明日の神話」(渋谷駅):HUAWEI P20 lite(ANE-LX2J)、3.81mm、F2.2開放、1/33.3秒、ISO320、プログラムAE、AWB、【Silkypix developer studio 6で現像の等倍部分切り出し】切り出し部分がよく見えるように露出を再調整して現像した
ご覧のように、JPEG撮って出しの等倍の油絵のような描写は、もともとそう写っているのではなく、ノイズリダクションなどの後処理でそうなっているようだ。
RAWから現像したものはノイズが多いが、細部は一応ちゃんと写っている。これぐらい細部の情報が写っているのであれば、もはやコンパクトデジタルカメラの出番がない。Nikon 1 V1は1インチの撮像素子だが、この画角だと1/3インチセンサーと思われるP20 liteといい勝負になってしまうのではないか。APS-CのGRはまだ出番はありそうだ。
ということで、P20 liteのカメラ機能はほとんどの場合JPEG撮って出しで十分ではあるが、なにかの記録目的で細部まで情報を残しておきたいような場合はRAW撮影をしておくと、十分に使えるということが分かった。以前にも書いたが、P20 liteのRAWファイル(DNG)はなぜか30MBぐらいある。なぜにこんなにファイルサイズが大きいのか不明。
こんな薄型のボディに小さなレンズ小さなセンサーでここまでちゃんと写るとは。しかもこれが2万円そこそこで写真が撮れるどころか通話もネットもSNSもその他のアプリケーションまで使えるというのだから、凄い。本当に単体カメラは危機ですな。
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