シグマ、Foveonセンサー搭載コンパクト「DP1」を改良(デジカメWATCH)
2007-03-09


禺画像]

シグマの、APS-Cサイズの撮像素子FOVEON X3ダイレクトセンサーを使ったコンパクトデジタルカメラ「DP1」がさらに改良されて、アメリカの「PMA 2007」に参考出品されたようだ。
シグマ、Foveonセンサー搭載コンパクト「DP1」を改良(デジカメWATCH 2007年3月8日)

外観は、パナソニックOEMのライカD-LUX3にリコーGR DEGITALGR DIGITALを加味したような感じ。前回参考品にはなかったアクセサリシューがついて、外部ファインダーも発表された。このファインダー、小型でなかなかいい感じだ。GR DIGITALの外部ファインダーGV-1は21mmと28mm兼用だから少し大きいのだ。

惜しいのは、レンズの開放F値が4であること。GR DEGITALGR DIGITALよりも1段以上暗い。その分撮像素子が大きくて高感度ノイズが少ないのだろうが。GR DIGITALも開放F値とレンズの大きさには苦労したようで、F2.4より明るくすると大きくなってしまうので開放F2.4にしたようだ。

また、DP-1はコンパクトデジタルカメラなのに、30cmまでしか寄れないのも残念だ。28mmレンズとして最短撮影距離30cmというのは普通だが、コンパクトデジタルカメラはもっと寄れるものがほとんどだ。GR DIGITALの場合はレンズ先端から1.5cmまで寄れる(たぶん撮像素子からは6.5cmぐらい)。交換レンズで寄れることが売りだったシグマにしては残念だ。撮像素子が一眼レフと同じものになった関係上レンズの制約も一眼レフ並みになってしまったということか。

AFがコントラスト検出方式のみだということは、あまり速いAFは期待できないかもしれない。GR DIGITALは、電源ON時に常時アクティブ式で測距しており、一気押しの場合アクティブ式のみでAF動作させてシャッターをレリーズさせる。半押しの場合でも、アクティブ式の測距結果を元におおよその位置までレンズを素早く動かした後にコントラストを検出して厳密なピントを合わせる。DP-1のAF動作はどうなのか、早く実物がみたい。撮像素子が大きい分被写界深度はGR DIGITALよりも浅いだろうから、たとえ広角レンズだとしてもいい加減なピント合わせはできないだろう。その辺どうなるのか。

一番の期待は、FOVEON X3ダイレクトセンサーを使ったコンパクトカメラだということ。このセンサーは銀塩フィルムのように3層でRGB3色を取り込む。どういう画像が出力されるのか楽しみだ。

28mm相当の単焦点レンズコンパクトデジタルカメラの競作で、いいものができれば28mmフリークとしてはうれしい。というか、もう広角側はデジタル一眼レフは要らないかもしれない(笑)。

【追記】
【PMA07】シグマ、改良版DP1や超巨大望遠ズームを参考出品(デジカメWATCH 2007年3月9日)
【追記ここまで】

写真は記事とは関係ない。
連結2(京浜急行電鉄横浜駅にて):GR DIGITAL 28mm相当、1/18sec、F2.4開放、ISO154、-0.3EV,プログラムオート
やはりこういう全塗装の電車は美しい。曲面に塗料のぽてっとした厚みが感じられて、金属カメラのブラック塗装の美しさに通じるものがある。京浜急行は全塗装に拘りがあるようだ。いつまでも続けて欲しい。なんて書いてさらにぱにー様の歓心を買う(笑)。

[カメラ・写真]
[GR Digital]

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