GR DIGITAL II 発売日!
2007-11-22


今日はGR DIGITAL II の発売日だ。明日はニコンD300、30日はニコンD3の発売日だ。ボーナス商戦期に突入という感じか。

さて、GR DIGITAL II だが、写真家・田中希美男氏と写真家・那和秀峻氏のサイトは比較するといつも面白い。田中希美男氏が書いた内容に那和秀峻氏が反応しているようなのだ。そう明言しているわけではなく私が勝手にそう思っているだけなのだが、そう思って読むと面白い。

新型GR DIGITAL IIで、たった1つ残念な点がある。旧型GR DIGITALにあった外光パッシブAF方式が新型ではなくなってしまったことだ。でも、これは裏事情を知っているからしてリコーに対して不満だっ不満っだと大声で文句は言いたくないのだけど、でも残念だよなあ、と思う。

(中略)

だから、旧GR DIGITALを使い慣れていた人が、新GR DIGITAL IIを使うと(敏感な人なら)AF測距時に、おやっ、と思うことがあるかもしれない。

とうとう外光パッシブAFがなくなってしまった…(Photo of the Day:田中希美男氏)

リコーGRデジタルIIとGRデジタルは外観上の差がほとんどなく、ちがうのはAF測距窓がなくなったことぐらいだ。GRデジタルでは像面のコントラストAF(CCD-AF)のほかに、この測距窓によって位相差AF(赤外光アクティブ方式ではなく、パッシブ方式)のハイブリッド方式だった。ただ、この位相差AFを省略して、像面AFだけにしても、それほど合焦速度に差があるわけではない。ごく微妙なものであるし、スナップするならマニュアルフォーカスのスナップモードにしておいたほうがよっぽどシャッターチャンスを逃さない。ハイブリッド方式をやめたことを怒っている(笑い)人がいるようだが、私はぜんぜん気にならない。

徒然なるままに(那和秀峻氏)2007年11月19日(月)の項

なるほど、初代GRDとGRD II とでは、敏感な人が感じるぐらいのタイムラグの差があるけれど、そんなに気になるなら、スナップモードで距離固定にすれば解決、と。お二人とも「パッシブ」と略さずにちゃんと「外光パッシブAF方式」や「位相差AF(赤外光アクティブ方式ではなく、パッシブ方式)」と書いているところがさすがだ。

それよりも私が気になっているのは、GR DIGITAL II の「絵作り」だ。サンプルやGR BLOGの作例などをみると、初代GR DIGITALと少し傾向が違うようだ。

GRIIはISO400がまったく問題なく使えるように低ノイズになったし、ちょっとマゼンタ寄りだった発色も素直になった。もちろんシャープさもアップしているのだが、難点を言えば描写がやや硬くなった。まあ、ニコンD300も硬くなっているし、スッキリクッキリが新しいデジタルカメラの傾向かも知れないのだが。

徒然なるままに(那和秀峻氏)2007年11月19日(月)の項

初代GR DIGITALのマゼンタ寄りの発色は実は気に入っていたのだ(笑)。個人的な趣味なのだが、何が嫌いって緑がかって冴えない顔色に写るのが一番嫌なのだ。私はこどもの頃いつも顔色が悪く、家で使うフィルムをコニカのネガに変えたら健康そうに写って以来、マゼンタ寄り万歳派なのだ(笑)。でもコダクローム200(KL)のマゼンタ被りには閉口したが(笑)。

また、GR DIGITAL IIではコントラストが高いというか、輪郭がより強調されているような感じがする。これも好みの問題だが、わたしは、輪郭をあまり強調するといかにもデジタルくさいというか、コンパクトデジカメっぽくなる(GRDはコンパクトデジタルカメラなのだが-笑)とおもうので、あまり好みでない。ただ、レンズ自体はシャープでこれでもかというぐらい解像して欲しいのだ(わがまま)。初代GR DIGITALは、レンズはシャープで歪曲収差も小さく、そして絵作りはマゼンタ被りのやや軟調というのが一発で気に入ったのだ。ニコンの単焦点レンズにコニカのネガを詰めた感じに近い、と。


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