去年の暮れに出た、リコーGR DIGITAL、GR DIGITAL II 用のテレコンバージョンレンズGT-1が変なゴーストが出やすいということは以前に報告した。また世間でも話題になっている。
あけましておめでとうございます(GR DIGITAL テレコンGT-1作例あり) ― 2008年01月02日参照
ちょっと古い情報ですまないのだが、GR DIGITAL(II)やGX100を使われている写真家の横木安良夫氏のBLOG、THE EYE FORGETでこのGT-1のゴースト問題が扱われている。
GRD40mmテレコン問題 その3(THE EYE FORGET)
そこには、
●GRDテレコンのゴースト問題は、リコーのアナウンスのないまま、個別的に希望者の返品は受け付けているようです。 コンパクトデジカメのオプションの、コンバージョンレンズ(交換レンズではない)、いってみれば、ユーザーの要望によって作られた、1万5000円のおまけのようなアタッチメントレンズに、これほどまで不満が?でることは珍しいだろう。それは、GRDユーザーの多大な期待の結果なのかもしれないが。 正直、ぼくはこの40ミリテレコンは、とても優秀だと思っている。28mmのGRDと同じく、歪曲もなく、かなりクリアーな標準レンズとして使えるわけで、これは十分15000円の価値があると思うからだ。
●ただ、逆光時?のフレアー、ゴーストが時折でることは、事実で、それに不満なユーザーが、こんなもの使いたくないと思うことは自由だろう。買う必要もないし、買ってしまったら返品してもらうことだ。 僕らのようなさまざまなカメラを使うプロばかりではないし、8万円というカメラが、高価なカメラだと思う人もいるだろう。15000円のコンバージョンレンズに多大な期待を抱くのも自由だ。
と書かれている。
どうやら非公式に個別に返品を受け付けてくれるらしい。
わたしはというと、GT-1は、もともとGR DIGITALでブログ掲載用の物撮りに欲しかったのだ。28mm相当だと背景が映り込んだり形が正確に表現できなかったりするので、もう少し長い焦点距離になるテレコンが欲しかった。ニコンの古いCOOLPIX 2500もあるのだが、200万画素というのはブログ用には十分だとしても、COOLPIX 2500はピントを合わせる位置が自分で指定できないので(全面のコントラストでピントを決定しているようだ)、物撮りには使いにくかった。その点マクロ時に画面内のどこにでもフォーカスポイントを動かせるGR DIGITALはいい。そういう使い方を想定していたので、実はそんなにゴーストには困っていないのであった。というよりは、40mm相当の歪曲の小さいレンズは重宝しているのだ。
GT-1を外に持ち出したのは、最初の試写の時だけだったりして(笑)。GT-1のゴーストで嫌なのは、本当の逆光すなわち強い光源が画面内か画面ギリギリのところにあるときにでるものではなく、明暗差のある日向と日陰とを入れて撮っただけで隅に赤い指が写ったようなゴーストが出ることである。これがおそらく批判の的だろうと思う。
ただ、GT-1はコンパクトなテレコンだが、重さが140gあって、GR DIGITALの本体が電池なしで170gなので、結構重い(フロントヘビーな感じ)。ワイドコンバージョンレンズGW-1が72gなのと比べると、GT-1を付けてスナップというのはなんかバランスが悪い感じがする。そういう意味でもGT-1で外でスナップというのは私はあまり考えていない。ただ、これは広角好きの私の印象なので、標準域が好きな人ならまた印象は変わるだろう。
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