ケンコー デジタルテレプラス PRO300 1.4x DGX ニコン用(追記あり)
2009-09-03


禺画像]

F-501やF-301でプログラムAEを使うには絞りを最小絞りにしておく必要がある、その場合AiやAi-Sレンズの場合、開放F値連動ガイドがあるのでボディは絞りの絶対値を知ることができる(開放F値がいくつでそこから何段絞りリングが動いているか分かるから)。それでAiやAi-SレンズではF11よりも絞られていないと警告が出るようになっている。デジタルテレプラス PRO300 1.4x DGXをつけてAi-Sレンズを付けると、開放F値連動ガイドがテレプラスにないため上記の警告がでない。ボディはAi-Sレンズでも改造Aiレンズと認識しているようだ。このあたりは、F-301やF-501の説明書に改造AiレンズでプログラムAEを使うときの説明通りだ。

考えてみれば、Ai連動の接写リングPK-11A、PK-12、PK-13にも開放F値連動ガイドがない。それでどのボディでもちゃんとAi連動して適正露出が得られるようになっている。

ニコンF100に AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>とケンコー デジタルテレプラス PRO300 1.4x DGXをつけたときのオートフォーカス(AF)の動作だが、合成焦点距離280mmだと手持ちで夜間室内の明るさではAFの迷いが結構あって合焦速度も遅い。レンズ単体でのF-501並みの感じ(笑)。被写体が近いし手持ちだし暗いしでこんなものか。明るいところでは70-300mm F4-5.6DにつけてもちゃんとAFできているという報告もあるので、屋外なら問題ないのだろう。試写してまた報告してみたい。なお、F100にAF 80-200/2.8DNとテレプラス1.4倍DGX装着で開放F値4とちゃんとカメラに表示される。

ということで、Ai以降(改造Ai含む)のレンズ(但し広角レンズ除く)とフィルム一眼レフカメラ・デジタル一眼レフカメラにほとんどすべての機能が対応しているというケンコー デジタルテレプラス PRO300 1.4x DGX ニコン用は素晴らしい。なお、設計上の基準は300mm F2.8になっているので、50mm未満のレンズは付けてはいけないと注意書きがある。前玉・後玉ともマウントから近いところにレンズがあるので取扱いには注意が必要だ。試写はしばらくお待ちを。

追記:2009年9月3日17:50
さっそくキヤノン用についてだがこういう不具合告知が来た。
ケンコー「テレプラスDGX」でキヤノンレンズ2製品が使用不可〜EF 24-105mm F4 L IS USMとEF 70-200mm F4 L IS USM(デジカメWatch)

ケンコーは3日、8月20日に発売したテレコンバージョンレンズ「テレプラスDGX」シリーズのキヤノン用において、一部レンズと組み合わせた際にシャッターが切れない現象が発生し、それらのレンズを非対応とした。理由を「F値が異常な値になるため」としている。マニュアルモードでの使用も不可という。

非対応としたレンズは、キヤノンの「EF 70-200mm F4 L IS USM」と「EF 24-105mm F4 L IS USM」の2本。

上記レンズを非対応としたのは、「デジタルテレプラスPRO300 2X DGX キヤノン用」、「デジタルテレプラスPRO300 1.4X DGX キヤノン用」、「1.4Xテレプラス MC4 DGX キヤノン用」の3製品。Exif情報変換の機能をもたない従来のテレプラスでは問題なく使用できる。また、今回の不具合に対応したマイナーチェンジ版のテレプラスDGXも開発予定という。

ま、マジデスカ。非対応にしてしまって「マイナーチェンジ版のテレプラスDGXも開発予定」ということは、初期版のDGX買った人は放置ということですかい。うーん、ニコン用ではこういうROMの問題は少ない方だが結構危険だなぁ。やっぱりCPU(ROM)情報変換ってリスキーかも(コメント参照)。
【追記ここまで】

さらに追記:2010年10月27日
上記デジタルテレプラスPRO300 1.4X DGX キヤノン用の不具合について旧製品については交換してくれるそうだ。

弊社「テレプラスDGX」シリーズのキヤノンEOSマウントにおきまして、正確なExif情報が記録されない場合があったため、一時生産を停止させていただいておりました下記の機種につきまして、対応プログラムを開発し、対応製品が完成いたしましたので、再販を開始いたしました。

デジタルテレプラスPRO300 2X DGXキヤノン用


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