Gホロゴンはα7/7Rに付くのか!?(metalmickey's blog)の事実上の続編となるソニーα7+コンタックス G Biogon T* 28mm F2.8 & Biogon T* 21mm F2.8がアップされた。
Gホロゴンはα7/7Rに付くのか!?(metalmickey's blog) ― 2013年11月18日 参照
そのα7/7Rで筆者が真っ先に楽しみたかったのが、コンタックスGマウントのレンズ群だ。すでに事実上のフルサイズミラーレスとしてライブビュー搭載のライカMタイプ240が存在するが、無改造のコンタックスGレンズはデジタルM型ライカに装着できない。α7/7RはコンタックスGレンズを素のままでフルサイズ撮影できる、はじめてのデジタルカメラなのだ。
そうなんだよねぇ。CONTAX G用のレンズは、(Hologon T* 16mm F8を除いて)レンズにピントリングがない上にライカMマウントとのフランジバックの差が1.2mmぐらいしかないので、Mマウントで使うには鏡筒から作り直しになるんだよねぇ。そうするとレンズのデザインがすっかり変わってしまうし、なによりも改造費が高い。マウントアダプターも高いけれども、1個買えば使い回せるし、なによりも不可逆的改造をしなくても済むのがいい。
今回はKiponおよびMetabones製のEマウント用コンタックスGマウントアダプターを使い、「Bigon T* 28mmF2.8」と「Bigon T* 21mmF2.8」を試してみた。まず、マウントアダプターについては、どちらのメーカーも支障なくα7/7Rで使用できた。もともとAPS-Cセンサー搭載のNEX向けに登場したマウントアダプターだが、フルサイズセンサーのα7/7Rでもケラレなしで使用できる。
これは従来からα-CONTAX Gレンズアダプターを持っていた人には朗報ですな。持ってなかった人も既発売品から選べるしよいことだ。
今回、Gビオゴン28ミリとGビオゴン21ミリを試したところ、Gビオゴン28ミリはさほど気にならないレベルだった。空を背景にしてアンダー目で撮ると、いくぶん気になる程度だ。ハイキーで撮るとほぼ気にならないだろう。一方、Gビオゴン21ミリはそれなりにマゼンタかぶりが発生した。しかしながら、Lightroomの段階フィルターなどを使えば、十分に補正可能なレベルである。その他の広角レンズも試してみたが、ショートフランジの広角オールドレンズの場合、焦点距離28ミリがボーダーラインとなる印象だった。なお、一眼レフ用の広角オールドレンズ(フランジバックの長い広角オールドレンズ)なら、マゼンタかぶりはほとんど気にならない。
α7とGビオゴンの組み合わせは、周辺のマゼンタかぶりが少なく、待望のフルサイズ撮影を堪能できた。唯一、惜しまれるのは、周辺部の流れが目立つ点だ。これは既存のAPS-Cミラーレス機でも見受けられる現象なので、ひとまわり大きいフルサイズイメージセンサーではやむなしだ。むしろ、この程度に収まっていれば健闘しているというべきだろうか。
CONTAX G用Biogon T* 28mm F2.8はほぼ実用になるのか。そしてCONTAX G用Biogon T* 21mm F2.8の方はちょっと厳しい、と。マゼンタ被りもあるし、なによりも周辺部の流れが目立つよねぇ。うーん、28mmよりも広角での対称型レンズの描写に意義があるんだけどなぁ。
もともとCONTAX G1に手を出したのは、Biogon T* 28mm F2.8の描写が、雑誌の作例のような印刷物でも凄かったので、Biogon T* 28mm F2.8を買ったのだった。しかし、Biogon T* 21mm F2.8を買ってからは、Biogon T* 21mm F2.8の方が28mmよりもよいので、21mmを使う方が多い。個体の問題かもしれないが、Biogon T* 21mm F2.8の方がBiogon T* 28mm F2.8よりもよい。Biogon T* 28mm F2.8の方はなんか作例で見た描写ほどじゃないような感じがしている(ハズレ個体かなぁ)。
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