パンケーキ人気は本当なのか2(赤城耕一写真日録)
2013-03-07


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ちょっと前の記事ですまんが、写真家・赤城耕一氏のブログに赤城耕一写真日録というものがあった。

でも、一部のものを除けばパンケーキレンズはユーザーからの希望は多いんだけど、いざ発売してみるといまいち売れないというのが定説である。で、早めに製造中止するとこんどは騒ぎとなりプレミアがついたりするのも笑える。たしかテッサーT*45ミリF2.8は一度製造中止されたのだけど、再発売の声が多くて、再度復活したのではなかったか。Aiニッコール45ミリF2.8PもGNニッコールの焼き直し的なレンズであることは間違いない。でも、しばらく経って、一部の店で在庫処分とかしていたように思う。

すまん、うちにあるAi Nikkor 45mm F2.8Pはその「一部の店で在庫処分」で買ったものだ(笑)。Ai Nikkor 45mm F2.8P入手 ― 2005年12月22日参照。なぜか東京・中野のフジヤカメラにだけ在庫が次々と現れ、廉価に売られていたのだ。一部にはフジヤカメラの棚の裏の部屋でAi Nikkor 45mm F2.8Pを作っているんじゃないかと冗談が言われたほどだ(笑)。

Ai Nikkor 45mm F2.8Pは2005年8月に製造中止になったのだが、その年の暮れになっても一部の店にはまだ売れ残っていた。ブラックの方が先に捌けたのだが、すぐになくなったわけではなかった。シルバーはさらに捌けが悪かったらしく、ブラックよりも安く売られていた。

結局Ai Nikkor 45mm F2.8Pシルバーを買ったのだが、実用的にはブラックの方がよかった。それでもシルバーを買ったのは、シルバーの方が安かったのと、シルバーの方が「ある意味」珍しいと思ったからだ。

前者は、結局この手のパンケーキレンズってなかなか常用レンズになりにくいし、既に50mmレンズを持っていたりして買う必然性がないということだ。50mm F1.8だと型によっては薄くて1段以上も明るいわけで、45mm F2.8で最薄とか言われてもその値段じゃあなぁというのがある。だから、投げ売りの中でもさらに投げ売りのシルバーの価格でようやく「あんまり使わなそうだけど、その値段なら買っておくか」となったのだ。

後者の「『ある意味』珍しい」というのは、Ai Nikkor 45mm F2.8Pに関してはもともとシルバーしか発売されておらず、あとから要望に応えてブラックが発売されたという経緯があるので、シルバーの方がおそらく製造本数は多いと思う。もっと長期間発売されていたらブラックの方が製造本数で追い越していったかもしれない。でもニコンFマウントのレンズ全体でみた場合、全部がシルバーのレンズというのは珍しいわけで、それでシルバーにしたというのがある。キャップもフィルターも底キャップも全部シルバー(底キャップは明るいグレーだが)だった。

そんなわけで赤城耕一氏の仰るようにパンケーキレンズって人気ないんだよね。薄さを最優先にするので、画角とか開放F値とか画質とか価格とか外装の質とかどこかに不満が残るんだろうと思う。ちなみにAi Nikkor 45mm F2.8Pに関しては画角以外には不満はない。画質は素晴らしいし、焦点移動も被写界深度内に納められているし、全金属製でかっちりとした質感もあるし、安く買えたから。

ただ、45mmの画角ってどうも苦手で常用レンズにはならないんだよねぇ。RICOH XR RIKENON 28mm F3.5 ASPHERICみたいな28mmでパンケーキレンズが出ないかなぁと思う。28mmのパンケーキだと今度は画質的に不満が出るかもしれないが。


写真は記事とは関係ない。
大倉山公園(横浜市港北区):Nikon F3、Ai Nikkor 50mm F1.2、F11、1/500秒、Kodak PORTRA 400、Kenko L37 Super PRO、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED(ICEありROCなしGEMなし、Nikon Scan 4.0.3、Windows7 Professional SP1 64bit)

こういうことする奴がいるんだよねぇ。若い人でこういうことをやっているのはみたことがない。必ずこのぐらいの年齢以上の人だ([URL]


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