JR東日本のSuica乗降履歴の外部提供除外要望をしよう
2013-08-03


Suica履歴の提供拒否、1週間で9412件
2013/8/2 20:09

JR東日本がIC乗車券Suica(スイカ)による乗降履歴などを社外に無断で販売していた問題で、データ提供の対象から除外するよう求める利用者の申し出が、7月26日の受け付け開始から8月1日までの1週間で9412件に上ることが2日、同社への取材で分かった。

JR東は「拒否の申し出があることを重く受け止めたい」としている。

同社は7月から、発行総数約4300万枚に関する乗降駅や生年月、性別などの利用データを日立製作所に販売。当初は「個人情報に当たらない」として利用者に説明しなかったが、苦情や問い合わせが寄せられ、7月25日になって「事前に説明すべきだった」と謝罪していた。

データ提供を希望しない利用者は翌月以降に対象から除外、9月25日までに申し出れば、既に提供された過去のデータについても除外したものに差し替える。電話での受け付けは03・5334・1655で、土日祝日を除く平日の午前10時〜午後5時。メールも可能。

Suica履歴の提供拒否、1週間で9412件(日本経済新聞)

ということで、JR東日本が利用者の情報を無断で販売する件は、一旦渡した情報を破棄して、9/25までに除外申請した人の情報を除いて渡し直すことになったようだ9月25日までに除外申請した人の分だけ過去データ分も差し替えることになったようだ

これの何が問題かというと、[続報]オプトアウト受付は既に8800件、Suica履歴提供の仕組みをJR東日本に改めて聞く(ITPro)に詳しい。

――誕生日を年単位でなく月単位で渡したり、利用日時を秒単位で渡したりと、引き渡すデータの粒度が必要以上に細かい印象を受ける。

大枠でいえば、JR東日本は氏名や電話番号といった個人識別情報を取り除いたデータを日立製作所に渡し、日立製作所の側で統計処理を行っていただく役割分担になっているので、あえてJR東日本でそれ以上の処理は行っていない。

例えば、「利用者は数百人と少ない駅のデータはレポートから除く」「早朝・深夜で利用者が少ない時間帯のデータは除く」といった匿名化処理は日立製作所が行っている。

生年月については、その時点での年齢を把握するためのデータとして提供した。生年月でなく年齢で渡しても良かったかもしれない。

JR東日本である程度秘匿化処理をしてから日立に渡しているのではなくて、日立に氏名や電話番号以外の全データが渡っている。それから統計処理をするという。これから日立以外の会社もデータを買うだろうから、聞いたこともないような怪しい会社が生データを手に入れることもあり得る。こんなん闇 社 会に流れたらどうするんだ。

――過去2年半分のデータを一括で渡したということは、変換済IDも2年半にわたり同一のものだったのか。であれば、プライバシーへのインパクトは相対的に大きくなる印象だ。

当初渡していたデータは、確かにそうなっていた。今回、改めて2年半分のデータを渡し直すに当たり、1カ月単位でIDの変換キーを切り替えるように処理しなおす予定だ。

――駅周辺のマーケティングが目的であれば、駅ごとの乗降人数が分かれば良く、1カ月にわたって追跡できるIDの付与は必要なかったように思える。

日立製作所によれば、こうしたマーケティングレポートでは、乗降したのが駅周辺の居住者か、あるいは訪問者かを推定することが求められており、そのためにはIDを付与して一定期間追跡する必要があるとのことだった。

ということで、自分のSuicaデータを社外提供してもらいたくない場合は以下の方法を取る。

7. 私の Suica に関するデータの社外への提供をやめてもらいたいのですが

ご要望のお客さまには、お持ちの Suica に関するデータを社外への提供分から除外いたします。


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