コンパクトデジタルカメラにもマニュアルモードや絞り優先AEは必要(追記あり)
2007-11-12


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写真家でテクニカルライターでもある、那和秀峻氏が日記で次のように述べられている。
徒然なるままにの2007年11月9日(金)の項

コンパクトデジタルカメラはほとんどの場合、Pモードで撮影することにしている。特殊な効果を狙う場合Sモード(シャッター優先AE)にすることもあるが、ほとんどない。そして、いちばん意味がないと思うのはAモードである。絞り込んでもそれほど被写界深度が変わるわけではないし(撮像素子が小さいため、もともとの被写界深度が深い)、うっかり絞り設定をミスすると、露出オーバーになってしまうこともあるからだ。まして、マニュアル露出モードなんで、私には悪い冗談としか思えない。コンパクトデジタルカメラのユーザーでマニュアル露出をする人がいるのだろうか。

すまん。私、GR DIGITALでマニュアル露出を使っている(笑)。プログラムAEだと思った露出にならないときがあり(特に空が入ったり明暗差があるとき)、露出補正をするよりもマニュアル露出に切り替えた方が早いときは、モードダイヤルでマニュアル露出に切り替えて撮っている。例えば、横浜美術館でGR DIGITAL II を触ってきた&GT-1試写 ― 2007年11月05日の1枚目の写真はマニュアル露出である。これは空がきれいだなぁと思って撮ったのだが、AEだと建物がアンダーにならないように調整されて空が飛びがちになるので、即座にモードダイヤルを切り替えてシャッタースピードを変えて撮った。

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GR DIGITALで絞り優先AEも使っている。絞り優先AEは那和氏の仰るとおり、コンパクトデジタルカメラの小さな撮像素子では被写界深度が深いしましてや広角28mm相当のGR DIGITALではなおさら被写界深度が深いので、意味がないというのは分かる。私が絞り優先AEを使うのは、外光オートの外部ストロボ(Nikon SB-30)を使うときである。外光オートなので絞りをカメラとストロボであわせないとちゃんと調光されない。プログラムAEにしてF値が構図でころころ変わると困るのだ。外部ストロボを使うのは、ワイドコンバーターGW-1を使っているときだ。これはワイコンとそのアダプターで内蔵フラッシュの光がケラレて影ができるので、外部ストロボを使う。例えば、鉄道博物館行ってきました ― 2007年10月15日の写真はストロボを発光させていないが、こういうシチュエーションではストロボを補助光として使うことがあるので、最初からISO固定絞り優先AEにして、外部ストロボのスイッチを入れたり消したりで即座に対応できるようにしている。暗いところでしか使わないので、オーバーになって困ることもない。明るいところに出たら即座にモードダイヤルをプログラムAEに変える。

これらが簡単にできるところがGR DIGITALのいいところなので、マニュアル露出や絞り優先AEがなくなったら、GR DIGITALの魅力は半減してしまう。那和さん変なこと言わないでくださいよ。GR DIGITAL IIIでマニュアル露出モードや絞り優先AEがなくなったらどうするんですか(笑)。

と、なくても困らない人もいると思うし、私も大半はプログラムAEで撮っているのだが、コンパクトデジタルカメラでマニュアル露出とプログラムAEも使っている人がいるということをアピールしておきたい。

【追記:2007年11月13日】
トラックバックを戴いたので、ちょっと補足しておく。私もすべてのコンパクトカメラに絞り優先AEやマニュアル露出モードが必要だと思っているわけではない。那和氏の日記には、続きの部分に、

リコーGRデジタルおよびGRデジタルIIは気に入っている機種なのだが、このよけいな露出モードの呪縛からは逃れていない。ちょっと残念なのである。


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