この間月崎トンネルに行ったときの記事のコメントに、バイクのフロントブレーキホースがナビの背面に付けたタイラップと干渉して傷になったから予防的にブレーキホースを交換すると書いた。月崎トンネル(千葉県市原市) ― 2018年02月07日のコメント参照。
それで、ネットで純正のブレーキホースやらワッシャやらブレーキフルードを購入して、先週末には無事交換した。パーツ番号と購入価格を書いておく。バイクはHonda CRF250L(JBK-MD38)の2014年型。2012〜2016年までは同じ型番のバイクである。なお、バンジョーボルトは使い回しでよいとされている。
バイク:Honda CRF250L(JBK-MD38)それで、古いブレーキフルードを抜いて、ブレーキオイルボルトを緩めて前のブレーキホースを外す。フルードを抜くにはキジマ ブレーキオイルチェンジャー105-305 ― 2017年03月16日で紹介した器具を使った。その後、新しいブレーキホースと新しいワッシャをオイルボルト(バンジョーボルト)で取り付ける。
このとき、バンジョーボルトは12mmのボルトなのだが、締め付けトルクはサービスマニュアルによると34N・mである。これは12mmのボルトとしてはかなり強い力で締めることになる。同じ12mmボルトのエンジンオイルドレンボルトの締め付けトルクは24N・mで、これは市販の12mmと14mmのコンビネーションめがねレンチ(全長23cmぐらい)の端っこを持って大人の男の人がこれ以上締まらなくなるまで締めた感じが24N・mである。
この、ブレーキバンジョーボルトはそれよりも10N・mも大きな力で締め付けるようにサービスマニュアルに書いてある。しかもブレーキという最重要保安部品である。
ということで登場するのがトルクレンチである。トルクレンチとは、ボルト・ナット等のねじ規定のトルク値で締め付けるための工具のこという。学生の頃は友人がエンジンをばらすためにダイヤル型のトルクレンチを買ったので、それをよく借りていた。その友人はバルブスプリングコンプレッサーまで持っていて貸してくれた。
トルクレンチ選び方講座(KTC)
最初、CRF250Lを自分で整備するためにプレセット型の安いトルクレンチを買おうと思った。しかし、トルクレンチはトルク測定範囲が広くないのだ(だいたい5倍ぐらい)。私が主にトルク管理したいのは、ブレーキ関係とエンジンオイル関係とアクスルナットあたりである。ブレーキホースは34N・mでエンジンオイルドレンボルトは24N・m、リアアクスルナットは88N・mである。サービスマニュアルには、ほかに6.0〜20N・mぐらいのトルク指定のものがたくさんある。
KTCの場合だとプレセット型トルクレンチは5〜25N・m と10〜50N・mと20〜100N・mの3種類で、5〜25N・m と20〜100N・mとを買っておけばなんでも使えそうだ。しかし、KTC以外の安いメーカーのものでも2本買うと、KTCのデジタル式のトルクレンチが買えてしまう。KTCのプレセット型トルクレンチはデジタル式と値段は変わらない。それで、大きなトルクの方は諦めて、12〜60N・mのデジタル式のトルクレンチ1本を買うことにした。
KTC トルクレンチ デジラチェGEK060-R3は、精度保証範囲が12〜60N・mなのだが、プレセット値は6.0N・mからセットできる。12N・m未満は不正確になってしまうが、手で適当に締めるよりははるかにトルクが管理できるはずだ。GEK060-R3では60N・mを超えた値はプレセットできない。これは諦めよう。
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